iPhoneの画面見ながら歩く人向けのARがあれば。

iPhoneに関わらず、モバイルの画面を見て歩く人って多いですよね。
前見てないから危ないし、避ける方も「なんで余所見してる奴のためにこっちが避けなきゃならないんだ」って気にもなります(心が狭いって?)。
そこで、モバイルの画面に、現実世界側のアラートを表示するレイヤーを追加できるようなしくみがあればいいなーと思った次第。

現実世界の映像にエアタグを重ねるセカイカメラのような手法もいいけど、「モバイラーの現実=画面をみて歩く習慣」だとすれば、有用なのは情報画面(モバイルのアプリなんでも)に現実世界のリアルタイム情報を重ねる方がいいんじゃないでしょうか。

リアルタイムに変化する障害物情報を察知する方法が思いつかないので実現は難しいと思いますが・・・。

アーバンコンピューティングシンポジウム#8 「アートとテクノロジーの融合する場所」に行ってきました

開催概要はhttp://www.urbancomputing.org/を見ていただくとして・・・。

学際的なイベントとして、前回の開催から参加するようになったアーバンコンピューティングシンポジウム。
今回はSIGGRAPHとアルスエレクトロニカというアートフェスティバルでの報告を土台に、
「日本のアーティストは世界でがんばってますよ〜、評価されてるんですよ〜」という話でした。
(正確には違うんだろうけど)

はっきり言って専門外の私には、出てくる人名が全くわからず、壇上で話されている方の肩書きも今ひとつわからないまま聴いていました。
わかっている方が面白いのは確かなのですが、たまには「偉いかも知れない人を偉いと思わずに話を聞く姿勢」ってのも大事かな、と気がつかされました。

アートとテクノロジーの融合というと、その昔、同じ題目を掲げて名古屋で「ARTEC」ってのをやっていましたね。
まだ学生の時に名古屋市美術館に毎日通うようにして見に行っていたことを思いだし、懐かしくなりました。
逆に言うなら、私にとってはアート鑑賞なるものは学生生活の時に終わってしまったんだなぁ、と寂しくもなりました。

久しぶりに行ってみようかなー。
いつでも見られるのは、未来館とかになるのかなー。
いつも通り過ぎるだけの建物なんだけど、いつも気になってるんですよね。

余談ですけど、今回のことがあってARTECのことを検索してみたんですけど、ほとんど情報が残っていないですね。
90年代前半ってインターネットが浸透する前だから、誰も(名古屋市美術館ですら)ちゃんと情報をまとめていないようです。
引っ越したときにレジュメ?も手放したから、今となっては誰が出展していたのかさっぱりわかりません。
名古屋にいれば市美のアーカイブを調べればいいんでしょうけど・・・。

今セカイカメラについて語るのはちょっと遅れている気がしないでもないですが・・・

セカイカメラ、使ってますか?

あまりに初めての体験をもたらしてくれるので、ワクワクしながら試してみる毎日ですが、日に日にタグで埋め尽くされていく様は、ウィルスのようでもあります。

Twitterのユーザー数が爆発的に増えたと言われても、ネット上のニュースで統計として知るだけなのであまりピンときませんが、エアタグはリアルに配置され、増えていくのが目で見えるだけに、なかなか圧巻ですね。

機能や使い方、マナーなどについてはすでにネットでも語られ始めているようなので私が改めてコメントすることもないですけど(無知&専門外ですからね)、間違いなく言えるのは「ドキュメントを軽んじすぎ!」ってことだけでしょうかね。

サポートサイトを読んでも今ひとつ「どう使えばいいのか」がわからないですし、操作説明も例外を想定していない書き方になっている点が残念でした。

期待することが多い上、派生が多く生まれそうな新しさを秘めているので、しばらく騒いでみたいと思います。

一週間ぶりに本屋に行くと、知らない本が多すぎてめまいがする。

いや、さすがにめまいはしないけど・・・。

本屋は、世間がどういうことに興味を持っているかを知るのに、ベストな場所だと思っています。
ネットの方が情報は早いけど、早すぎて自分のアンテナ(関心)が拾い上げてくれなかったり、多すぎて気分で流してしまったりするので、たまには本屋で俯瞰的に流行を見つめるのもいいもんです。

最近は企画展っぽいことをする本屋も増えてきて、なんとなくながめに行くことも。
まぁ、逆に言うと、「本を手にとって立ち読みするほど惹かれる本がない」ってことなのかも知れませんけどね・・・。

肩書きが横文字になって、怪しさ倍増。

いや、もちろん自分のことなんですけどね・・・。

なんて肩書きかは、はずかしくて言えないけどね。
なーんか横文字になってると、「責任を負う立場じゃない」ように見えるから不思議。
あ、実際責任を負うこともないんですけどねw

お客さんの名刺にも、カタカナで部課名がびっしり書かれてるの、増えてます。
IT関連のお客さんだからかな〜と思ってましたけど、最近は業種を問わないですね。
あんまりにもカタカナ職種がいるから、普通に「営業」とか付いてる人みると、逆に信頼が置ける気がするのは気のせい?

プロデューサー、ディレクターはまだしも、アーキテクトとか、コーディネーターとか、全くわからない人にどうやって説明してるんだろう・・・。

DESIGN IT! Forum 2009に参加してみた

遅いお盆休みをとっている間、ネット活動はすべて休止してみたけど、そんなに困るものでもないですねw。

それはさておき、DESIGN IT! Forum 2009に参加してみました。
これまで参加してきた大きなイベントに比べると、知名度はないと思いますが、「デザインからITを考えるビジネスマガジン」をコンセプトに発行されているDESIGN IT!っていう雑誌を出している会社のイベントです。

どういう内容だったかというと、「ドキュメントを効率的に管理し、再利用しやすい仕組みをつくるにはどうしたらよいか」を懇々と説明する大変まじめなイベントでした。

管理できるドキュメント、というと、見積書は見積書フォルダに、発注書は発注書フォルダに・・・なんて話に聞こえるかも知れませんが、
文章そのものを再利用しやすい形(単位、トピック)に分解し、
意味づけを行い(タギング)、
一定の規則によって分類を処理する仕組みの中で管理する(CMS
といった様な話です。要するにXMLです。
実際はそれにちょっと厳密性と構造規則性を持たせたDITAってアーキテクチャの話なんですけど、ビジネスの分野では流行っていくんじゃないでしょうかね。
厳密にする=よけいなことを考えなくてすむ=時短=コスト削減、ですもんね。

まぁ、この私のブログの文章を構造化するのは不可能ですけどね、こういうのには全く向かないでしょう。当たり前か。

でも、全く向かなそうな分野で利用するのもいいかも知れません。
アダルトサイトのタギングとかね。実は厳密性が必要、でしょ?
ふざけているわけじゃなくて、結構まじめにそう思うんですけどね。
まぁ、私はアダルトサイト見ないからわからないですけどね。

共時性、というか準備された心の話

パスツールの有名な言葉に「チャンスは準備された心に降り立つ」ってのがあります。
私がこの言葉を知ったのは「生物と無生物のあいだ」(福岡伸一著)を読んでなので、結構最近まで知りませんでした。

どんなことでも、準備された心(アンテナをはって受け入れる体制を整えておくこと)がなければ、チャンスもなにも素通りしてしまう・・・非常に当たり前のことをエレガントな言葉でまとめるあたり、さすが偉人は違うな、と思うわけですが、パスツールって日本人なんでしょうかね。

つまらない話はともかく、もっとつまらない話として、最近の私の周り話。

なんか、このごろ、いたるところで「アーキテクチャ」「環境管理型社会」という言葉を耳にするようになりました。

これは間違いなくあの先の「アーバンコンピューティングシンポジウム」で耳にしてきたからなんですけど、まぁ、こうも見事にあちこちにはびこっているとは思いませんでしたよ、アーキテクチャなんてもんが。

あんまり言うと電波のお告げのように聞こえるので自重しますが、同じ道を歩いていても急にその文字が目につくようになりますね。なんか、自分ではまだまだ準備しきれてない分野なんで、まだ降り立たなくていいですよ、ええ。

環境管理型社会、はフーコーの解説本を読んだときからずーっとなので、結構長いです。もっとも、そこではパノプティコンとか監視者の不在とかしか書かれていなかったので、「かんきょうかんりがたしゃかい」という言葉を聞いて連想するに至るまでには時間がかかりましたが・・・。

でも、これもまた「自由という服従」(数土直紀著)なんかを読んだときから漠然とイメージしていた、監視社会に関する考えや、先の「生物と無生物のあいだ」をはじめとする生物学、そこから逆に想起したオートポイエーシスの本とか、これまで準備してきたものにつながっているのかなーと思うと、ちょっと感動しました。

間違いなく言えるのは、ここで挙げた本のどれも「全く理解していない、もしくは理解した気にもなっていない」ことで、準備の状態から脱しきれないままになっているってことだけですね。

「わからない。でも、いつかわかるんじゃないか。」そう思って本を読むわけですけど、その前に時代も変わるし、興味も変わるし、本も湿気にやられて捨てる羽目になるわけです。この歳になると、わからないままちゅうぶらりん(サスペンス!)で進むのが面白くなってきました。

曲解を肯定して生きる。なんて迷惑な・・・でも、そんなもんじゃないでしょうかね。